国内での最先端技術情報の入手困難さ

日本国内で欧米の最新の規格類を無料で閲覧できる場所はあまりありません。以前、航空機関係の製品を検討するために、関連規格をチェックする必要があり、どこで見れるか調べていたことがあります。探していたものが実際にあったのは、国立国会図書館だけでした。(地元の公共図書館には、古いものはありましたが、最新のものはありませんでした。)

日本のJISはネットで無料で簡単に見れます。その他、アメリカのMILなども、同様にネットで見られ、JISは無料でダウンロードできませんが、MILは無料ダウンロードも可能です。でも、主要な規格で無料なのは、この2つくらいです。 海外のサイトにアクセスしてお金を払えば、海外の規格もいくらでも入手可能です。多くの技術情報と言っても、規格の類でも、入手するためには多くのお金が必要です。また、費用に見合う内容のものなのかどうかを確認することができません。

公共の図書館では専門書の蔵書は貧弱極まりない状況です。確かに、技術関係の専門書なんかは、普通の人は見ないでしょう。だから、そんなものに金は掛けられないということなのかも知れません。棚に並んでいる本は初心者向けのものばかり。学生など、お金がないものは、最新のものを深く勉強することができない状況です。

ネットで大抵のことは調べることはできるようにはなってきていますが、やはり、ちゃんとした情報には対価を求められる場合がほとんどです。無料の情報には、やはりそれなりの価値しかありません。