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合併時のシステム統合

合併時のシステム統合の悪い例として有名なのが、みずほ銀行発足時のシステム統合です。各社のシステムをそのままににして、統合前の各社のシステムのデータを変換するようなシステムを作って対応しました。その結果、余計な処理が増えて計算機の負荷が増大し、数々の重大なトラブルを引き起こしました。

私も以前企業、在籍していた企業の合併時のシステム統合の様子を見てきました。最初は、合併前のシステムを廃棄して、新たなシステムに乗り換えようとしていましたが、結局は、従来のシステムを完全に廃棄することができず、他に中途半端なシステムがもう一つできて、何だか訳の判らないような状況になってしまいました。同じような働きをするいろんなシステムがあって、社内のシステムの全体を把握している人間は誰も居なかったのではないか、と思っています。

 システム統合を阻んだ最大の問題は、合併した2社の製品の番号体系の違いでした。しかし、製品の番号体系を統一することは、顧客にも影響することなので、システム部門だけではなく、会社全体で対応すべき問題でしたが、システム関係の課長に丸投げされて、進展していきませんでした。